一昨日の火曜日、早朝出勤で朝3:45起き。
起きて準備していたらNも目を覚ましてしまい、
もう一度寝ようとしたN、すると外からものすごいヘリコプターの音、
Light sleeperのNはなかなか寝付けず、文句たらたら。
私は…あら、フリーウェイで事故かなぁ、遅刻しないといいけど、
って思ってました。
会社に着いて、時間のある時にニュースをちらっと見てみると
Venturaの方で山火事がかなり酷いと。
あらあら、元夫が住んでいるベンチュラのダウンタウンあたりもヤバいのか?
と心配でニュースの詳細に見入る。
そこで飛び込んできた、Creek Fireという別の山火事のニュース。
LAのどこ?と確認すると、Sylmarと言うから、
遠いわけじゃないけど、そこまで至近距離でもないし
まぁ我が家に影響はないだろうと。軽く見積もってました。
午前11時ちょっと前。
携帯に留守電が入ってるのに気づく。
あーこの時間だとあれね。
少年が朝、遅刻すると必ず入ってくる、遅刻・欠席のお知らせメッセージ。
また朝遅刻しやがったかと。
メッセージを一応プレイしてみる。
遅刻の知らせなら、機械の声。
でも校長先生の生声だった。ん?
するとなんということか。
学校が避難区域に入ったので、生徒は別の高校に移動になります、
親の迎えは移動先の学校からお願いします、という連絡。
そこにNから連絡が。
「少年はピックアップして家に帰って来たから」と。
え、どういうこと??
そこで写真が送られてくる。
学校の駐車場からの一枚。
え、そんなことになってるの??
そしてNが私に、
「君が帰ってくる前に火が迫って来たら、何を運び出してほしい?」
とか言うので、パニックw
ボスに許可をもらって早退することに。
いつも使うフリーウェイがもう閉鎖になってるので別のフリーウェイに乗って自宅の方へ。煙が~!!
3か月ですよ、前回の山火事、たった3か月前!
焦ったけど、それでもまだ、うちの方じゃないでしょう~って思ってました。
家に着いて、ニュースを確認してみると”強制避難区域”がうちのコミュニティを囲っていた…
Nと、車で少しこの辺回ってみようか、どこまで近づいてるかヒルトップまで行って確認してみよう、と
これがうちのコミュニティの多分一番高い場所から見た光景、11時半くらいかな。風がとてつもなく強く、立ってられないほど。フリーウェイの南側を、火がもういつでもジャンプできる状態、みたいな感じでした。
丘から降りようとすると、テレビでも中継されていた、Gibson Ranchという馬がたくさんいる牧場があって、、、地面から火が上がっているのが肉眼で確認でき、ここはもう前へ進めない状態。折り返して、帰宅…。
戻ると、裏山の向こうから煙がもくもくと…これはいよいよ、ヤバいか。。。
一番近くのレクリエーションセンターに、少年の友達Eくんが行ったから僕も行ってバスケしたい、とか言い出す少年。絶対火がうちに襲ってくることはない、と豪語し同じ避難区域内にいる友達の家にも行こうとしたくらいですから全然危機感ナシ!でもまぁ避難センターになってるところに行くんだから、まぁいいかとNがとりあえず送って行ってくれたのですが
そのすぐ後にTVで市長が、「一度出たら、次に解除になるまで家に戻れません」とか言うじゃないですか。
ドアをノックされて避難しなさい!って言われるギリギリまで家に残ろうって思ってたんだけど…少年もNも出た以上、うちらもじゃあ出るしかないなと。
少年のいるレクリエーションセンターへ。
その時、向かいながら目にした光景は、、とにかくめちゃくちゃ怖かった。写真を撮る余裕ゼロだったので…コミュニティの人が撮ってアップしてくれた写真を乗せますね。
ものすごい灰の量と、強風と、この光景。うちには車が4台あって、どれも家に残しておきたくなかったので一人一台を運転、だから余計に心細い。
レクリエーションセンターで少年と友達がバスケする姿をしばらく眺め私もNもNパパもちょっとバスケして体をほぐし緊張を和らげつつ次どうするかを考える。。
とりあえずお腹空いた。何か食べに行こうということになり、隣町のTender Greensへ。(これもまた、ストリートが渋滞しまくりで、ほんの数マイルの距離を1時間くらいかけて移動した記憶)
火事の影響のない町を普通に歩く人たちの姿を見て不思議な気分になりつつ…
この時点で、Nママ・Nパパは、教会の牧師さん夫婦の家に泊まる、あなたたちもどう?と言ってもらえたのだけれど一つのゲストルームで家族全員はきついなーと思い、私たちはうちから北の方に30分くらい行った場所に住む、日本人の女友達xアメリカ人の旦那さんx娘ちゃんのおうちに一晩お邪魔することにしました。
心配で心配で、深夜0時を過ぎても携帯でニュースを確認するのを止められず、、それでも5,6時間はしっかり寝られたかな、という感じ。
友達夫婦には本当に感謝しかない。他にも、うち使っていいからね!何か必要なものがあれば言って!と次々に連絡をくれる友達がいて
こういう時に声をかけてくれる友達って大事にしなきゃいけないと思ったし自分も困った友達がいたらすぐに助けられる人でありたいと思った。
会社にも一応休みの連絡を入れたら”仕事より家族が大事!気にしないで”って言ってくれたり会社のオーナーも”部屋はいくつも余ってるから、おいで!”ってさすがリッチな人は言う事が違うw(しかし!そんなオーナーの家も、今度はSkirball Fireで避難区域に!!)
友達の家の近所にあったベーカリーでパンをたくさん買って腹ごしらえし
コミュニティサイトで”うちの方は落ち着いた、帰って来れた”というポストを見て、様子を見に帰ってみる事にした。
フリーウェイはいくつも出口が封鎖されていて、かなり家を過ぎたところで降りる羽目に。ローカルで戻ってきて、家の前まで走り恐る恐るドライブウェイを上がっていくと…
裏庭のヒルサイドが、、、真っ黒に焦げていた・・・。
ってこれじゃ分かりにくいかなー
家の脇から撮ってみた。焦げてるの分かりますか?
すると、一人の消防隊員発見。
シャベル一つ持って、土を叩きながら、煙が上がっているところを見つけると土をかぶせて火元を消す、という地道な作業。
そこに、ヘルプがやってきた。どうやら水をまかないとダメだと判断したもよう?
うちのドライブウェイまで消防車が上がってきました。
「あなたの家の水を使わせてもらうことになるけど、いいか?」と。どうぞどうぞ、いくらでも。←水の請求書怖いけどねw
そして5,6人かなー、ホースを伸ばしてヒルサイドに登って行き、水を撒いていました。
しばらく作業が続き、今度はうちを出て、この丘のてっぺんの豪邸の方からも水をかける作業が続きました。裏庭の西側を見ると、あちらの丘の上にも作業員が。煙もまだ上がっています。
夕方以降、風も落ち着き、煙も見えなくなってコミュニティサイトを確認しても、慌てる人もいないようだったので今晩は家で落ち着いて寝れそうだ、と安心。
まだ強風の警告は出ているし、鎮火率も低く、収まってはいないけれどうちのコミュニティまでまた火が襲ってくる、ってことはとりあえずもうないかな、と思っています。
まさか裏庭まで火が回ってくるとは、想像だにしておらず。ストラクチャーに被害を出さないように、力を尽くしてくれた消防署の方々に、感謝の思いでいっぱいです。
避難して良かったと思う。家は無事だったけど、避難してなかったら、普段から車が4台家の前に停まってるし消防隊員の人たちも、邪魔で自由に消火活動できない、ってなってたかもしれない。避難なんて大げさなと思うけれどただ身の安全を、ってだけじゃないんだよね。
うちのコミュニティでは家が9軒ほど燃えてしまったらしい。買い手がいてエスクローに入ったばかりの家も消えてなくなったとか。。。馬も何頭も亡くなったと聞くし、前回もショックだったけど、今回の方が被害が酷くてショックが大きいです。
それでも人間が一人も亡くなっていないのは本当に良かった。北CAで10月に起きた火事では相当亡くなっていましたからね。。
ようやく落ち着いて今日はきちんと出勤。学校は、バレーエリアの全部が休校になったらしい。しかも金曜まで!来週ファイナルなのに、どうしてくれるん…?すっかりバケーション気分で友達の家に行っちゃった少年…おいおい、ちゃんと試験勉強もしてよね??(-_-;)
と、いうわけで長い日記をここまで読んでくれた方がいましたらどうもありがとう。
今回、優しい友達からの言葉が心に沁みました。中には状況を知りたがって、「コールバックしろ!」なんて強く言う、元ニューヨーカーなNの友達もいて、ドン引きしたけどw(いやいや、渦中にいたら、いちいちコールバックとか出来ませんて。察してよ~)
さっきも書いたけど、自分も友達に何かあった時、My door is always open to you,って言える人でありたい。それを今一度思い返すきっかけになる出来事でした。
Phew~~~! What an experience!((+_+))